はじめに
中上級の読解や聴解の授業で、「単語の意味は全部辞書で調べたのに、文章全体の意味が分からない」という学習者がいます。
これは、文字や音の処理(ボトムアップ処理)に偏り、**「スキーマ(背景知識)」**を活用したトップダウン処理ができていないことが原因です。
2つのスキーマ(内容スキーマと形式スキーマ)
試験では、この2つのスキーマの違いがよく問われます[cite: 2]。
- 内容スキーマ: そのテーマに関する知識(例:日本の就活システムに関する知識)[cite: 2]。
- 形式スキーマ: 文章のパターンに関する知識(例:「起承転結」「新聞記事の逆ピラミッド構造」といった構造の知識)[cite: 2]。
💡 試験での出題ポイントと「プレ活動」の具体例
試験では、学習者のスキーマを活性化させるための「プレ活動(読む前・聞く前の活動)」として適切なものはどれか、が問われます[cite: 2]。
内容スキーマを活性化させる例
本文を読む前に、テキストのタイトルや挿絵を見せて、「これから読む文章はどんなテーマだと思いますか?」「あなたの国ではどうですか?」と話し合わせ、世界に関する知識を引き出します[cite: 2]。
形式スキーマを活性化させる例
「これは新聞記事なので、最初の段落に一番重要な結論が書いてありますよ」と、文章の構造を意識させます[cite: 2]。
