はじめに
日本語の授業をデザインする際、「文法や語彙を順番に教える(構造シラバス)」のが伝統的ですが、最近の教育現場や試験で頻出するのが**「タスク・シラバス」**です。
タスク・シラバスと「行動中心アプローチ」
タスク・シラバスとは、言語を「知っていること(知識)」ではなく「できること(タスク・課題遂行)」としてシラバスに組み込む考え方です。
💡 具体的な授業例と試験でのポイント
本番の試験では、このアプローチに基づく授業設計が適切かどうかが問われます。
1. 「Can-do」で目標を設定する
シラバスの項目を「可能形」といった文法用語ではなく、**「自分の趣味について簡単な言葉で説明できる」**といった「Can-do(〜できる)」の行動目標で記述している選択肢が正解となります。また、単なる行動ではなく「【初めて会う目上の人に対して】【失礼のないように】敬語が使える」といった文脈や条件がセットになっている点も評価されます。
2. 「リアルな課題」を重視する
教室の中だけで完結するドリル練習ではなく、旅行の計画を立てるなど、現実社会のコミュニケーションを模した活動を設定することが求められます。
3. 文法は「後から補足」する(Focus on Form)
タスク・シラバスでは、「文法は全く教えない」わけではありません。タスクを遂行する上で「必要になった文法」を、後から補足的に教える(Focus on Form)という柔軟な立場をとる点が、試験での重要な見極めポイントです。
